インフラストラクチャー

リアルアセットの2020年見通し:グローバル上場インフラ

By ジュゼッペ・コロナ
グローバル上場インフラストラクチャー、ヘッド 英国、ロンドン

グローバル上場インフラにとって、2019年は力強いリターンに飾られた、良好な1年となりました。このパフォーマンスの背景にあるのは、キャッシュフローの成長と2018年の株価下落からの回復です。グローバル上場インフラの見通しは、経済活動や業界における幅広い投資の追い風を受けて、良好さが継続するでしょう。過去10年で年率10%程度のリターンを達成した同資産クラスは、投資家が流動性のあるディフェンシブな資産と市場を上回る利回りを求める中で、引き続き優れたパフォーマンスを提供するとみています。

2020年は、次の主要トレンドが各セクターのパフォーマンスに影響を及ぼすとみています:

  • エネルギー:米国のシェール・ガス革命が北米の堅調な取引量の拡大をサポートしており、エネルギー・セクターの見通しはポジティブです。炭素排出削減に向けた取り組みを背景に、新興国におけるLNG輸入が大きく増加しており、供給面での投資が世界的に必要となっています。企業の経営陣は、最も魅力的なプロジェクトの実行、バランスシートのレバレッジ解消、ROIC(投下資本利益率)の改善にフォーカスする一方で、自己資金/キャッシュフローの内部保留モデルへと移行しています。また、新規パイプライン開発の遅れにより北米の原油生産量が輸送キャパシティを上回っていることから、貯蔵施設の価格がカナダを中心に上昇を続けています。
  • 公益:比較的にバリュエーションの魅力度が低い公益セクターについては慎重な見方を維持するものの、再生可能エネルギーや電力網の現代化、安全やセキュリティ、EVといったトレンドがインフラ投資の追い風となっている北米の送配電セクターで、投資機会が確認されています。その他地域では、欧州や英国の公益でバリューの発掘が可能となっています。これは、過去2年にわたり同セクターに影響を及ぼした規制や政局面の懸念は過剰であると考えられ、投資をサポートする構造的なトレンドから恩恵を受けると考えられるからです。
  • 通信:当社が選好するのは、引き続き通信セクターです。2020年は、各国間そしてキャリア間の競争の激化を受けて、5G関連が活発化するとみています。機能開発、速度やネットワーク・キャパシティの向上にあたり、新しいスペクトルやアンテナ技術の導入が進むことで、設備投資は増加するでしょう。
  • 運輸:2020年は、空港セクターの発着数がここ10年で最低となる見通しです。これは、経済環境の悪化を反映しており、航空会社はキャパシティを縮小、ボーイング737MAX(航空会社のキャパシティ増に貢献した最大の要因のひとつ)事故も大きく影響しています。中国を中心とした高額消費者が陸での消費に流れていることから、非航空事業も弱含む可能性があります。とはいえ、特異な要因から2019年に投資家が避けていたもののバリューが魅力的な空港に引き続き注目しています。有料道路セクターの見通しは良好なものの、その成長ペースは全体的に減速すると予想されますが、キャッシュフロー拡大と設備投資縮小を受けた配当がアップサイドのサプライズとなり得ます。
  • ESG:引き続き注目する分野であり、当社の投資チームは、エネルギー移行や規制、ガバナンスなどのESG関連事項に関して、複数のステークホルダーと積極的なエンゲージメントを実施しています。
  • インサイツ
  • インフラストラクチャー
  • オピニオン
  • 上場
  • 実物資産
  • 投資インサイツ
  • 株式
  • 空港
この記事をシェアする

重要事項

この文書に含まれる情報は一般的な情報の提供のみを目的としてAMP Capital Investors Limited(ABN 59 001 777 591, AFSL 232497)(以下「AMPキャピタル」といいます。)が作成したものです。これは現地において適用される法令諸規則や指令に反することとなる地域での配布または使用を意図したものではなく、かつ、特定の投資ファンドまたは投資戦略への投資を推奨、提案または勧誘するものではありません。読者は、この情報を法的な、税務上の、あるいは投資に関する事項の助言と受け取ってはなりません。読者は(この情報を受領した地域を含む)特定の地域において適用される法令諸規則その他の要件に関して、並びにそれらを遵守しなかったことにより生じる結果について、専門家に意見を求め、相談しなければなりません。この文書の作成に当たっては細心の注意を払っていますが、AMPキャピタルあるいはAMPリミテッドのグループ会社は、予測を含むこの文書の中のいかなる記述についても、その正確性または完全性に関して表明又は保証をいたしません。脚注に示される通り、この文書中のいくつかの情報は、当社が信頼できると判断する情報源から取得しており、現在の状況、市場環境および見解に基づいてます。AMPキャピタルが提供した情報を除き、当社はこの情報を独立した立場で検証しておらず、当社はそれが正確または完全であることを保証することはできません。過去の実績は将来の成果の信頼できる指標ではありません。この文書は一般的な情報の提供を目的として作成したものであり、特定の投資家の投資目的、財務状況または投資ニーズを考慮したものではありません。投資家は、投資判断を行う前に、この文書の情報の適切性を考慮し、当該投資家の投資目的、財務状況又は投資ニーズを考慮した助言を専門家に求めなければなりません。この情報は、その全部または一部であるかを問わず、AMPキャピタルの書面による明示の同意なく、いかなる様式によっても、複製、再配布あるいはその他の形式で他の者が入手可能な状態に置いてはなりません。

当ウェブサイトにおけるクッキーとトラッキングについて:当社では、あなたが当ウェブサイト上で行う選択を記憶し、ウェブサイト機能を補助する事を目的として、基本的なクッキーを使用しています。また、あなたに関連性のある商品やサービスの表示や(あなたが同意した場合にのみ)カスタマイズされたマーケティングを行うために、ウェブサイトのトラッキングと分析目的で任意のクッキーも使用しています。当社におけるクッキーの使用とウェブサイト分析に関する詳細は、こちらからご確認いただけます。あなたのブラウザ設定において、クッキーとトラッキング機能の設定を行っている事を確認してください。