喫緊した転換期における責任投資(Responsible investment in an age of urgent transition)というテーマのもと、2019年のPRI年次総会「PRI in Person」がフランス、パリで開催されました。人類を脅かす危機は極めて複雑であるものの、同カンファレンスにおける重要なメッセージは、3つのシンプルなものでした。
運用資産総額にして80兆豪ドル相当を代表する参加者1700名と100名を超えるスピーカーが登場したこのPRI年次総会は、責任投資に関するカンファレンスでは過去最大規模となりました。
その重要なメッセージとは?
それは気候変動であり、喫緊の問題である
16歳の環境活動家であるグレタ・トゥーンベリ氏、学生による気候変動ストライキ、国連気候行動サミットといった話題がニュースヘッドラインを賑わせており、気候変動関連の課題にフォーカスした同カンファレンスは、タイムリーなものでした。各国政府は飴と鞭の政策対応を行わざるを得ないことからも、投資家にとって最大のESG課題は気候変動であり、投資の脱炭素化や低炭素技術の普及における手法を模索しているようです。
Il meglio è l'inimico del bene…、完璧を善の敵にしてはならぬ
人類すべてに影響を与える世界問題の解決を目指して掲げられた国連(UN)持続可能な開発目標(SDGs)ですが、2030年までの実現に残された時間は僅かです。投資家の多くは、投資インパクトの計測方法や投資対象としてのSDG、SDG達成に向けた投資の寄与度を見極めるための取り組みを継続しています。とはいえ、2030年という期限は着々と迫っており、PRIからは「ともかく行動あるのみ」というメッセージが再び発信されました。
署名機関における要求水準の引き上げ
PRIは今後、署名機関に対する要求水準を引き上げる模様です。署名機関における6つの責任原則の導入状況に関して、PRIはこれまで寛容なスタンスをとってきましたが、今後は署名機関に対するハードルをより高く設定する模様で、要件を満たさない署名機関は2020年以降、除名されることとなります。
AMPキャピタルがUNPRIに署名したのは、2007年4月です。6つのUNPRI責任投資原則は、より優れた投資結果を顧客に提供し、当社の目標と社会全体の目標のアラインメントを強化するものであると考えています。同カンファレンスで推進された野心的な目標設定と取り組みの強化は、歓迎すべきものです。
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重要事項
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