世界的な金利のボラティリティ、米中貿易戦争、ブレグジットといった要因を背景に、2018年はグローバル上場インフラ株式にとって試練の1年となりました。
投資先におけるインフラ資産では、堅調なキャッシュフローの伸びが確認されたものの、2018年、グローバル上場インフラ株式のリターンはマイナスとなりました。この主な要因は、市場とセンチメントにあります。
しかし、このセンチメントは、今年グローバル上場インフラ株式にとって支援材料へと好転すると見込まれます。
「グローバル株式市場ではボラティリティが高まっていることからも、2019年は、上場インフラ株式のディフェンシブ特性に対する注目が高まり、同資産クラスの支援材料となると見ています。」と語るのは、グローバル上場インフラストラクチャー担当ヘッドのジュゼッペ・コロナです。
「さらに、グローバル上場インフラ株式における資産のバリュエーションはEBITDA倍率11倍、配当利回り約5%と、極めて魅力的な水準にあります。」
セクター別見通し
向こう数年に渡って特に投資妙味があると考えるセクターは、通信、公益、運輸、エネルギーです。
「通信セクターでは、データ利用量の増加と業界合理化の必要性を背景に需要がさらに拡大する見通しで、公益セクターでは、再生可能エネルギーの普及拡大を受けた投資の伸びが見込まれています。」
「運輸セクターでも、経済成長そして新興市場における良好なデモグラフィクスから、引き続き恩恵を受けると予想されています。エネルギー・セクターでは、米国における石油・ガス増産が設備投資のサポート要因となるでしょう。」
インフラ投資の魅力
グローバル上場インフラ株式の特徴は、何と言ってもその魅力的なイールド水準にありますが、これ以外にも次の様な特徴を有しています;
- 安定性―これらインフラ資産は、一般的に規制下にあり、参入障壁が高いことからも独占性に優れ、契約も長期であることから、予見性に優れたキャッシュ・フローを安定的に創出します。
- 成長―インフラ投資の需要が絶えることはありません。インフラ投資は持続可能な長期の経済成長を促進するものであり、この経済成長が更なるインフラ投資需要を生むのです。
- 分散―直接投資ではアクセスが困難な、地域そしてセクターを幅広くカバーする流動性のある投資機会が数多く提供されています。
- 流動性―上場するインフラ企業を通じて、非流動資産であるインフラ資産への投資が可能です。
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重要事項
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