老後に向けた投資において検討すべきポイント6つ

老後に十分な生活費を確保できるのか、これは50歳から65歳の人の多くにとって大きな心配事です。従来であれば、退職後は老齢年金に頼る事ができましたが、ベビーブーマー世代が次々と退職し、これら受給者を支える被保険者の拡大がこのペースに追い付いていないことから、老齢年金に対する信頼感が低下しています。

社会保障に加えて、老後に頼れる収入源を確保するためにも、豪州政府は国民に対して、自身による貯蓄と投資を推奨しています。老後の資金対策を早期に開始することで、様々な対応が可能となります。

つまり、フィナンシャル・アドバイザーと個人投資家にとって、老後計画における2つのポイントー目標設定と投資選択ーの重要性をきちんと理解する事が極めて大切です。

目標の設定

まず最初に行うべきは、目標設定です。これによって、どの目標達成にどれだけの資金が必要なのかを明確に知ることが可能となります。そして、この目標達成の可能性を最大化する投資戦略を選択します。全ての人が、全ての目標を達成するために十分な資金を持っているわけではありませんから、フィナンシャル・アドバイザーは、個人投資家の目標の優先順位付けを手助けしなければなりません。

目標といっても人それぞれですが、その大半は以下3つのカテゴリーに分類することができます:

1. 基礎的ニーズ

老後において最優先となるのは、食費や住居、交通や公共料金の支払いなど、生活において必要な資金です。これらは目標の中で最も重要なものであり、資金の確保を最優先すべきものです。

ここでは、安定したキャッシュフローを確実に受け取る事が極めて重要となります。(比較的にみて、資産ポートフォリオの価値の日次の変化はそれほど重要ではなくなるため)生活費の上昇に合わせて持続可能なキャッシュフローを提供するインカムに注目した戦略が好ましいと言えます。定期的かつ持続可能なインカムは、退職者の信頼感を大きく向上させることから、戦略に忠実な行動を維持する事にも役立ちます。

2. ライフスタイルの欲求

退職者の中には、旅行や趣味、新車の購入など、生活必需品ではないモノやサービスを楽しむための資金を確保したいと考える人もいます。この様なライフスタイルの欲求を満たすことで、より充実した老後生活を送る事ができますが、これらは退職者にとって必需品ではありません。この様なライフスタイルに関する目標を達成するための資金を得るには、時間とともにキャピタルを成長させる一方で、大きな損失のリスクを抑えた戦略が有効となります。

3. レガシー願望

財政的な余裕がある場合、家族への遺産を検討する退職者もいます。このレガシー願望の実現においては、短期的な価格のボラティリティに対する許容度を上げても、長期にわたる力強い複利成長を獲得できる戦略が求められます。

投資ソリューションの検討において注目すべき6つのポイント

注目すべき2つ目の重要なポイントは、投資ソリューションの特徴であり、退職後における投資として適切であるかという点です。残念なことに、数多くのファンドはトータルリターンのみに注目した戦略のファンドとなっています。まだ元気に働いている積立期の投資家にとっては良いのですが、退職者が求めるニーズとはミスマッチです。

老後に向けた投資を検討する上で注目すべきポイントは、6つあります:

  • 予見性に優れた確かなインカム源:優良な債券からのクーポン、リートやインフラからの配当など、安定したインカムを提供する戦略を検討すべきでしょう。
  • 弾力性を持つリターン:厳しい市場環境下でも弾力性を発揮する戦略に注目しましょう。
  • インフレ連動:老後における購買力を維持するためにも、生活コストの上昇に合わせたポートフォリオの成長が重要です。
  • 税効率:退職者の大半はインカム税がゼロとなりますが、豪州優良企業からの配当と合わせて投資家に付与されるフランキング・クレジット(課税済み税額控除)は、優れたインカム源です。しかし、同分野における規制変更の可能性については注視が必要です。
  • 流動性:現金が必要になった場合、流動性のある投資の方が換金性に優れています。
  • 戦略の透明性:分かりやすい戦略を選び、自身の目標に対するパフォーマンスを知る上で、定期的なコミュニケーションやレポートの提供があるかを確認しましょう。

成功への道筋

豪州の投資・金融アドバイス市場は、主に積立期の投資家を念頭に置いて形成されています。しかし、より多くの投資家が取り崩し期に差し掛かる中で、異なるアプローチが必要となっています。

重要なのは、老後の目標を理解することです。成功そして失敗のイメージを描き、人生の今この時点におけるゴールが何なのか、これらの目標が今後どう変化するのかを考えるだけでなく、何が必要不可欠で、何があったら嬉しいものなのか、それよりも高い願望は何かを明確にすることです。

これらの重要な質問に答えることで、老後におけるユニークな課題とリスクをカバーする、様々な目標に沿った投資戦略を選択することができます。

最終的には、フィナンシャル・アドバイザーと個人投資家が一緒になって成功と失敗を明確に定義し、適切な投資オプションを選択することで、その良好な関係を長期にわたり維持する事につながります。

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ゴールベース投資とは、異なるライフスタイルや個人の目標達成を助けることを目的としたアプローチです。

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