不動産

豪州不動産:Eコマース革命を受けた投資戦略の再考

By AMPキャピタル

Eコマースの巨人アマゾンの本格参入が間近に迫る豪州では、産業用不動産の価値上昇にポジティブな影響をもたらす一方で、一部の商業用不動産にとってはネガティブとなる見通しで、利益最大化を図るためにも両セクターにおける戦略の再考が必要となっています。

これは、AMPキャピタルによる最新の不動産ハウスビューにおける見解のひとつです。

「Eコマースの堅調な成長見通しは、産業用不動産セクターにとって好材料であり、ロジスティクスやEコマース需要の拡大から大きく恩恵を受ける見通しです。」と語るのは、AMPキャピタル不動産リサーチ担当ヘッドのルーク・ディクソン氏です。

「テクノロジーのディスラプション(破壊的イノベーション)を背景に、小売セクターが向い風に直面する中、アマゾンの本格参入を控え、小売店やショッピング・センターの運営者は顧客と配送サービスへの投資に迫られています。」

産業用不動産セクターで恩恵を受ける事ができるのは、準備を怠らなかったプレイヤーのみとなる模様です。

AMPキャピタルのオフィス&産業用不動産部門マネージング・ディレクターであるルーク・ブリスコー氏によると、ロジスティクス・セクターのプレイヤーには、適切な不動産の取得または活用、Eコマース環境への順応に向けた改装が求められます。

「商業用そして産業用不動産は、事業の成功をサポートするプラットフォームなのです。」とブリスコー氏は語ります。

「アマゾンであれ他社であれ、選ばれるパートナーになるには、相手の事業、その事業モデルを成功に導くために不動産が担う役割を理解する事が重要です。」

AMPキャピタルでは、産業用不動産の運用能力を活用することでアマゾンのニーズを十分に理解し、ロジスティクス、オフィス、小売ソリューションの提供に取り組んでいます。

ブリスコー氏は、「2時間配送やプライム顧客への無料配送を提供するアマゾンの様なEコマース顧客が求める不動産ニーズを満たすには、従来の産業用エリアと都心部の両方においてソリューションを提供できる物件オーナーが必要不可欠です。」と述べています。

これは、配達時間の確約を行うアマゾンにとって、物流ハブの開発と自社特有のロジスティクス枠組みが求められると見込まれるためです。

従来の産業用エリアにおける大型倉庫(50,000平方メートル規模)だけでなく、最終顧客により近い都心部における小型ロジスティクス・センターやダークストア(10,000~20,000平方メートル規模)が必要になると、ブリスコー氏は予測しています。

「究極的に言えば、優れた不動産エクスペリエンスを通じて顧客を成功に導くサポートをするのが、我々のビジネスなのです。」

「不動産セクターは大きく変化しています。豪州全国において、顧客中心主義が不動産戦略の主要なドライバーとなっています。」

アマゾンは、2021年までに350,000平方メートル規模のフロアスペースを取得するとAMPキャピタルは予想しています。

小売セクターにとって、アマゾンに代表されるEコマースの台頭は悩ましいニュースです。客足を維持するためにも、ショッピング・センターやショッピング・エリアはより体験型へと変化する必要があるとAMPキャピタルは見ています。

「これは、電化製品やファッションから飲食へと、テナント構成の適応力を促すものです。」とディクソン氏は説明します。

「顧客離れに比較的強いのは、郊外型ショッピング・センターの様に、エンターテインメントや体験型サービスを提供する不動産アセットとなるでしょう。」

一方で、オフィス・セクターへの影響は限定的となるものの、物流量の増加に伴って、配達ロッカーやトラックの配達・積荷といったオンサイトのサービス需要が増加する見通しであると、ディクソン氏は述べています。

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