2016年6月27日

 

6月23日に行われた国民投票の結果、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)が決定し、投資市場は乱高下しました。

主なポイント

  • 為替相場は荒れた展開となり、英ポンドが大きく売られた一方で日本円が買われ、米ドルは4%程度上昇しています。豪ドルは2016年年初来からのレンジの中央付近で推移しています。これら当初の反応は、その後、欧州や米国市場で巻き戻しが入りました。
  • 英ポンド以外で観察された各資産の下落は、1~2月の安値からの上昇や投票前週までに「残留」を織り込んだ買いからの反動売りによるものでした。
  • EUの存続自体が疑問視され、EUでは更なる住民投票の可能性があることから、今後の見通しに関する不透明感が高まっています。残留票が圧倒的に多かったスコットランドでは、英国からの独立を問う2度目となる住民投票の準備に向けた動きが見られ始めています。こういった不透明感は成長の足枷となる可能性があります。しかし、その他ユーロ圏諸国にとって、EU離脱は新通貨の導入や金利上昇を意味する事から、そのハードルは英国よりも高いものとなっています。
  • 英国では景気後退リスクがあり、今後の進展や経済データを継続的に注視していきます。英国資産については、今後の不透明感は既に価格に織り込み済みであると見られます。重要な点は、英国経済は世界GDPの僅か2.4%であり、英国経済成長の軟化が世界経済に与える影響は限定的となると考えられることです。
  • 波及リスク:欧州の銀行(特にイタリア)が厳しい環境下にあることから、ブレクジットの影響が世界的に波及し、世界経済のリセッションを引き起こす可能性は拒めません。
  • 投資家は、継続的な情報収集と中期的な影響の評価に努めるべきでしょう。
  • AMPキャピタルでは、現地ロンドン拠点の運用チームから提供されるインサイツや、状況の進展を踏まえた情報発信を行っていきます。
  • 不透明感の高まる局面では市場は過剰反応を起こしやすく、短期のボラティリティ上昇や混乱を招きます。こういった環境下では、売られ過ぎの市場など投資機会が生まれるため、引き続きポートフォリオ戦略や中期的なオポチュニティを慎重に検討していきます。

 

ブレグジットは市場全体として想定外の結果であり、離脱の仕組みや詳細は不確実なままであるものの、その中期的な影響に関する各運用チームの見方を同レポートで取り纏めています。なお、コメントは6月24日時点のものです。

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